移動用 HB9CV Quad・制作過程

スプレッダ用クロスマウント

外径 15mm (内径 14mm) の銅パイプの真ん中をハンマーで潰し、接合面を作ります。 十字型に面を合わせ、半田づけします。 ブームを通す筒は、銅板を切って加工します。 切った銅板をブームの外形に合わせ、小型ハンマーで成形します。 クロスマウント、ブームの筒、両者を接合する銅の小さな板。 完成したクロスマウントです。スプレッダは、この銅パイプに「差し込むだけ」です。
クロスマウントは強度が必要ですので、 本来であればアルミかジュラルミンの溶接で作りたいところです。 しかし、 これらの溶接は自分でできないため、 半田が使える銅を用いました。 ブームに取り付ける際、 小さな L アングルで補強をしてますが、 そこそこの風でも以外に平気です。

スプレッダとエレメント

組み立て時にネジ留めする個所は、長い 6mmボルトを切って木に埋め込みます。 ワイヤーを取り付けたままにする個所は、「?型」のヒンジを付けておきます。 2種類のワイヤ取り付け部。 クロスマウントには木部を差し込むだけです。スプレッダ差し込み部はクリアフォルダを適当に切ったものを巻き、補強します。 クロスマウントに差し込んでみたところ。 エレメント端は圧着端子にに半田、スプレッダに蝶ネジで固定します。 これは、取り付けっぱなしの中間部。ネジリンボウで「?型」ヒンジに留めてあるだけです。 4本 1セットで 1ループ分です。写真は放射器用なのでエレメントは 3辺分です (上辺は給電部とセット)。
スプレッダもすべて木材です。 12mm径 1.8m ものの材料を日曜大工センターで買ってきました。 エレメントをピンと張るために、 多少長めに作り、しなるようにしておいた方がよさそうです。

給電部とフェーズライン

放射器側給電部。ターミナルを使ってフェーズラインを簡単に取り付けられるように工夫。 放射器側給電部裏。同軸心側には直列に 33pF の C を入れます。 反射器側給電部。放射器側と同じくフェーズライン取り付けにはターミナルを利用。 反射器側給電部裏。 フェーズラインは真ん中で 180°ひねります。接触しないよう、熱収縮チューブで絶縁。セパレータは、ジュース用のストローを切ったもの。 前後の給電部をフェーズレラインで接続した様子。ガンマロッドの反対側は、他辺と同じ銅線を使います。 ガンマロッドとショートバー。 ショートバーは、移動先でも簡単に調整できるよう、ワニグチクリップを 2つ半田づけしたものを利用。

ブーム

ブームは 1.8mの外径 25mmの木材を、パイプで 2本継ぎ足します。 外径 25mmの木製ブームと、内径 23mmのステンレスパイプ。木部を差し込めるよう、ヤスリで削ります。 片側はタッピングビスで固定。 もう片側は手で回せるねじで取り外し式に。ナットは、木に穴をあけ、たたき込み式のナット (名称不明) を埋め込みます。 完成したジョイント部。

失敗談
塗装をする前に、テストのため庭で 1週間雨ざらしにしたところ、ブームがジョイントパイプから抜けなくなってしまいました。
パイプ内径にぴったり収まる寸法で木を削ったため、濡れて木が膨張して噛んでしまったようです。何をどうしても抜けないため、ジョイント部をコンロの火であぶって (木が焦げるくらい) やっと抜けました。
その後同じ目にはあっていませんが、吸湿対策のためにも塗装は重要です。

完成版移動キット

全パーツ。一番長いブーム (2分割) で約 1.9m。 IMG_9037.JPG IMG_9038.JPG IMG_9039.JPG
木部はすべて水性ペイントで銀色に塗装。 これでまた重くなりますが、 耐水性と見た目を考えて塗装は必要です。 エレメント毎にスプレッダとクロスマウントは別の色でマーキング。 組み立て間違いのないようにしています。

移動用の車は 2代めプリウスです。 ブームは後部座席から全部座席のドライバ・ナビ間スペースに縦に載せ (運転の邪魔にはなりません)、 その他はトランク内に横に置いて収まります。

組み立て

ブームをジョイントで結合します。 スプレッダをクロスマウントに差し込んで、ひとつづつループを作っていきます。 最初は、一番後ろの反射器から。 次に、一番前の導波器を付け、最後に給電エレメントを付けます。 地面で組み立て中に、前後方向に倒れてクロスマウントを破損しないように工夫。 完成。給電部とフェーズラインが載っていませんが、これは手が届かない。
小学校 2年生の 2nd でも組み立てられましたので、 「簡単組み立て」の目標はほぼ達成。 マストに設置するのは無理ですが、 片手で高く持ち上げられる重量なので、 大人一人でマストに設置可能です。

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最終更新日: $Date: 2010-04-20 00:51:59+09 $

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